楽しいことを残そう

残業が減って変わったこと。残業することで失うもの。

働き方改革を全力で応援したい。





以前、残業含めて、だいたい1日12時間くらい働いていました。休日出勤ほぼ毎週。
これを忙しいと感じるか大したことないと感じるかは人によると思いますが、個人的には、頭おかしい生活だなあと思います。
当時は20代だったのでこなせてしまったことと、周りが同じくらい働いてたので、社会人ってこんなものなのだと思ってました。

今は時期にもよりますが、だいたい1日10時間労働になりました。定時退社日あり。休日出勤はときどき。
残業が減って、変化したことがいくつかあります。


■残業が減って変わったこと3つ

・残業がつらくなった
いやいや前より減ったじゃないか、という話なのですが、気分的にはむしろ以前より抵抗を感じるようになりました。
仕事ばっかりしてると、だんだん思考が仕事優先になるんですよね。
そして、身体はつらいのになぜか気分的にはそれほどつらくない。気持ち的にはまだ働ける。
不思議だったのですが、月60時間以上の残業で幸福感が上がるらしいです。
幸福感が上がるならいいように見えますが、「働けば働くほどストレスが強くなり、心身に負荷がかかっている」らしいので、たぶん最終的に身体かメンタルのどっちかが死にます。
最近、残業が続くとつらいと思うようになりました。
定時に帰らせてくれ、そもそもなぜ8時間を週に5日も働かねばならんのか、と常に思っている。
正常な反応になりましたね。残業代は欲しいんですけどね(だめ人間)。


・遊びに行きたいと思うようになった
これはたぶん個人差もあって、遊びにいったり人と会うことで元気になるタイプだとそうでもないと思うのですが、遊びにいくのはOFFじゃなくてON、一人の時間がないと死ぬ、みたいなタイプなので遊ぶ余裕などなかった。
休日開始時点でHPもMPもマイナス、家事も用事もたまってる、そもそも休出したら休み1日しかない。
あと、前の幸福度が上がるにも関連してると思うのですが、遊びに行くより仕事する方に価値を感じていて、気持ち的にも仕事する方が楽だった。
最近、遊びに行きたい、人に会いたいと思えるようになりました。一時期友達全然いなかったのですがちょっとだけ戻りました。


・プライベートでやりたいことが増えた
仕事ばっかりしてるとだんだん無趣味になります。
趣味や興味って芋づる式。
たとえば、時間があるから映画を観る。面白くて同じ監督の別の映画も観る。映画の舞台を旅行したくなる。映画で出てきた音楽に興味が出てくる。みたいな。
時間がないと、最初のきっかけがないので趣味も興味も広がらないし、きっかけがあったとしても広げる余裕がない。
もともとあった趣味も、できないでいるうちに、だんだん興味が薄れたり楽しむ余裕がなくなったり。
休み何していいかわからない、から、やりたいことが多くて時間が足りない、になりました。
飽きたのだと思っていた学生のときの趣味が、全然また楽しめるようになりました。


■ 残業することで失うもの

今になって、残業するというのは、たくさんの『可能性』を失うことなのだなあ、と思います。
残業や休日出勤をしたその時間に、もし仕事をしていなければ得られたかもしれない、経験や、趣味や、人間関係。
その先には楽しい時間や幸せな時間があったりするので、つまりは、得られたかもしれない楽しみや幸せを失ったことになる。

これの恐ろしいところは、「かもしれない」なので、自分では気づかない可能性があるということです。
私は気づいていませんでした。同じ生活のままだったら、今でも気づいていなかったかもしれない。
めいっぱい働いたおかげで見えた景色や得られた経験はあるけれど、同じ働き方はもうできないし、やりたくないと思う。


仕事も残業も、現実的なことを考えると、どうしてもゼロにはできません。(健康を害するレベルは論外として)
でも、少なくとも気づいていれば、気づいていないよりも、ちょっとした選択が変わったり、優先度を間違えなかったりするかもしれない、そうであればいいなと思います。
ちなみにお金のことを考え始めたきっかけも、いざとなったら仕事やめられるように、です。


なんでこんな記事を書いたかというと、軽い気持ちで見たプーさんが社畜の心をおもいきり抉ってきたからでした。
きれいだしかわいいし深い。たぶんまた見たくなる。とても良い映画でした。


プーと大人になった僕 (吹替版)



あと、来期の「わたし、定時で帰ります。」も結構楽しみにしています。
火曜22時枠のドラマには絶大な信頼を置いている。